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再開の花 [グッピー全般]

さて、しばらく更新が開いてしまいました。

というのも、ご存じの方は多いと思われますが、我が研究所かなり平和ボケしていたのですが、、預かった魚から病気が出て大惨事になって心折れかけておりました。

もうね、荒むばっかり。
でも、やっぱりグッピー好きなんですね。
頼まれてもいないのに、スクランブルモードで頑張りました。


そして、なんとか残せたのは…

イエローグラス数ペア
メタルアイボリーモザイクオス数匹
オールドファッションアイボリーモザイクオス数匹
スペースショッカーオス×オールドファッションアイボリーモザイクメスのF1のメス数匹


以上…


痛かったのは、通称スペースショッカー系のオス、ハーフブラックイエローラウンドが全て、アイボリーメタルグラス(RRE.A含む)も全てやられてしまった事です。

ただ、こんな状況になった時、手を差し伸べてくれる方々が沢山いらっしゃいました。本当にありがたい限りです。

処分が多かったおかげで、お願いしたり、運命的に勝手に来たり(笑)、また新しい気持ちにさせてくれる魚たちが揃いました。

その目新しい魚たちを見ていると、またいろいろと交配の案が浮かんできましたし、人とのつながりを感じました。

グッピーは血のつながりと人のつながりなんでしょう。

ちなみに、うちに来たのが、
Aブルーグラス
Aジャパンブルーブルーレースコブラ
モザイクタキシード(N-2型)
プラチナジャパンブルーブルーグラス
シルバラドブルーテール(紫とか緑)
タイガースリースポット(アイギス)
ブルースターダブルソード


こう見ると、なかなかすごいメンバーですね…


そして、FacebookやTwitterで少しづつアップできていますが、そこそこの魚が出てきています。


台湾のGaryからもらった魚も、意外と反応があったりします。
シルバラドブルーテールを2016彩悠会コンテストで譲り受け、モザタキ(N-1型)に交配した魚とか…

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これ、既にエルシルバラドの尾びれ抑制が薄まってるようで、思ったよりも早く仕事が進みそうです。

(そしたら、さっきGaryから連絡あって、Xにシルバラド飛んでるのいるっていうもんだから、メスも残さなきゃじゃんって 笑)



オールドファッションモザイクはうちの直系のメスが殺られてしまったので、モザタキ(N-1型)メスを交配させたのですが、タイのダンボからの系統なので赤の色素の形質が違うのか、赤が濃くなりました。これは怪我の功名(笑)

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でも、本命はアイボリーなんですけどもね。



で、こんなのも作ったり…


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これはまだまだですね(いつもまだまだだけども)

さて、みなさんのおかけで新しい展開を見せつつあるマドーグッピー研究所、また宜しくお願い致します。


でもやっぱり、やりたい魚をやるのがいいよねって話で、明日には今いる系統がいないかもしれませんが(笑)
あと、そろそろガッピさんのブログもちゃんと読み返さないと。

続々 アイボリーメタルグラスの理由(わけ) [アイボリーメタルグラス]

さてさて、またかなり開いてしまいました。その間にも他の方々のブログは更新され、がっぴさんのとかを見ると“!!!!”となっていたりしました。
もう、漏れちゃうかと思いましたよ・・・
とりあえず、最後まで行きましょう。ちょっと他に書いておきたいことが出てきたので。。。

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さて、尾ビレの柄のお話ですが、尾ビレの柄はやっぱり、ビシッと末端まで入れたいと思ったわけで、ちょっと考えたわけです。

今回、ベースはメタルグラス。メタルはフルメタル+コブラというイメージです。
コブラ系と言えば、モザイク(RR)などにすると尾ビレの尾筒近くは黄色く(コブラの影響?)、末端近くは赤くなります。
ノンカラードメスなどを交配すると尾ビレ末端までレース柄が波及します。
そして、一般的に出回っているグラスのメスを使うと、多くは黄色いグラス模様になりますが、尾ビレに若干赤が出たり、出なかったり。柄も上下端が流れたり、きっちり決まったり。ちょっと不安定です。

ちなみに、コブラを使った尾ビレの柄の話をする上で忘れてならないのは、故筒井氏のアクアライフ誌の連載の中で“ガラスのグラスのメスを使えば中落ちしないレースコブラができる”というお話とその時の写真の個体です。けっこうキレイに柄が入っています。

これ、なんだか、濃い尾ビレは尾ビレの形は作れるけどコブラ柄の波及を邪魔する、ような感じに思えます。


このあたりの話をちょっとまとめてみると、、、

そもそもコブラ因子は尾ビレにも波及するとして、もし、コブラ因子を何かが邪魔して柄が入りづらくなるのであれば、その“コブラ因子が尾びれに柄を描くこと”に対する阻害方向の影響度の強さは、

ノンカラード<グラス<グラスモザイク<モザイク≦モザタキ

という構図が成り立つのではないかと。



で、じゃあ実際どうするかとなるのですが、
柄を優先するならばノンカラード。しかし、そうなるとレースコブラで見られるように、尾ビレの形状が安定しないのでは、という懸念があります。
そこで、故筒井氏の連載に習い、メスは尾形は作れるけど柄への影響度が低そうなガラスのグラスメスにすることに落ち着きました。


しかし、これ、こまった。
ガラスのグラスって、ちゃっとしたのが手に入るのだろうか…
そもそも、ガラスのグラスメスってどんなのだったろうか…
たしか、あまり柄は入ってなくて、卵型みたいな尾ビレだったような…

あ、そういえば・・・

どこかで読んだ水野雅文氏のメスの選び方の中に、、、
“墨黒の尾を選ぶと、当たり外れはあるが当たった時はしっかり柄が入る”
というのを思い出しまして…

当たりはずれ=尾筒の柄が波及するorしない。

と考えて、

青白い柄ができるだけ少ない墨黒尾ビレのメスを選ぶ→これによりコブラの力の波及を邪魔しないのでは、と仮説を立てて行ってみることにしました。

ちなみに最初のころの台湾のグラスハイドーサルのメスが墨黒でも尾ビレの柄が決まったのは、尾筒のところに銀色のコブラ的な力を持つ因子があって、それが尾ビレの尾筒寄りの柄を作れたからではないかとなぁ、と妄想しています。

で、その墨黒尾ビレのメスを探していたら、狙ったようにいたのがスタジオPエキリアのアイボリーグラスです。

メスの画像もしっかりHPに載せてもらえているので確認いただければですが、しっかり墨黒、しかもアイボリー(笑)

ということで、メタルグラスとそのアイボリーグラスを交配しました。
そしてその後アイボリーを揃える作業をしていって、途中で前述の初期台湾系グラス妄想を頼みの綱に、紫因子とハイドーサルを混ぜたのが現在のうちのアイボリー(ラベンダー)メタルグラスです。

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ちなみに途中で出てきたのはこんなメタルグラスです。
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さて、記録を残したのでここらでアイボリーメタルグラスは終了にしましょうかね(笑)

さて、次回以降はちょっと失敗しちゃった編とか、狙い外しちゃったけど何かおかしなの出てきちゃった編とか、そんなのやりたいと思ってます。そして、スペースショッカー崩壊してきちゃった編とか(笑)

続 アイボリーメタルグラスの理由(わけ) [アイボリーメタルグラス]

さて、また更新があいてしまいました。遂には2016年になってしまいました。
今年もゆっくりですが宜しくお願い致します。

さて、前回からの続きです。
結局普通の感じでメタルグラス系で行くことにしたのですが、
メタルグラスってだけなのはちょっと面白くないので、尾びれの色を変えようと思いました。

メタルグラスで思いつくパターンだと、ブルーグラスがあります。
しかし、ブルーグラスだといくつかデメリットがあります。

①半分しか出ない

②RRの個体とRrの個体の尾ビレの柄の表現に何か根本的な違いがある。

③尾ビレの尾筒寄りが黄色いと減点


①は、RRとrrで交配すれば100%出るのですが、どちらもRrを作出する為の選別をする自信がありません。

rrは真っ黒だから柄がどうのとか選別しづらいし、
RRの個体は②の理由でRrとして正解かわからないので選別がしづらい。
これでは、まったく作りやすくない。。。こりゃいかん。

②でいうと、Rrで青、と言うのは
・赤色抑制
・黄色ちょっと抑制
・表層の細胞が崩れ、反射が変わり青く見える
という話を聞いたことがあります。

最後の表層の細胞崩れるってのは厄介そうで、表層の細胞が崩れるということはその下にある色素細胞の見え方が変わるのか、もしくは色素細胞がキレイに整列できなくなるのか、どちらにしても柄が綺麗に決まらなそうです。
ぎちっとした芝目のブルーグラスやきっちり柄の決まったブルーモザイクが少ない理由がそれなのではないかと推測しております。
細胞が崩れるのが本当であれば、RR側でどんな表現を選べば良いRrになるか見当もつかないので、こりゃ厄介だな、となったわけです。
これがメスにも起きていると考えれば、Rrから生まれたメスを選別する際、柄がきっちり入っているメスを選んだら全部RRだった、というようなミスがありえるのではないかとも考えられます。万が一メスを選別して系統の表現を構築することになった場合、命取りです。


そしたら、Rrはやめておいて。。。
で、違う色を変える策として、アイボリーという手段となったわけです。


アイボリーというのは、特定の赤色素胞が赤くならなくなって赤く見えなくなるという話を聞いたことがあります。
要は色素の形はそのままで、色違いということのようで。
となれば、表層の細胞を壊したりしないので、RRiiとRRIIは柄の入り方ははさほど変わらないのではないかと考えました。
同じ腹から生まれてくるモザイクとアイボリーモザイクとブルーモザイクの柄の違いで、それはよくわかると思います。後追いの写真ですが、スペースショッカーと同胎のそれぞれがそんな感じです。コブラが絡んでるので全体に柄がしっかりしていますが、Rrは尾びれの柄が滲んで見えることが多いはずです。
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逆にいえば、“IIおよびIi”と“ii”が柄の輪郭が一緒であれば、初期に種親を選別していくのに“ii”ではない個体を選別するときにも、柄は見た目で判断することができるのではないかと考えられます。

そして、何よりアイボリーで揃ってしまえば、100%アイボリーが生まれてくるというのも大きい加点です。
我が研究所では管理できる個体数が少ないので、ブルーみたいな半分しか出ない交配だと“当たり個体”が引ける確率が格段に下がってしまうので、効率良く品種改良が進まないと予想されます。

まぁ、これはうちに限った話ではないので、最近あまり良いブルーグラスがいない理由なのかもしれないですが。

アイボリー因子は赤色素胞を変化させるとなると、黄色い柄のメタルグラスは白くなるのかという不安はありますが、まぁ、このへんはやってみてのおたのしみと。
うまくいけば、③の“尾ビレ根元の黄色”を完封できるかもという淡い期待を胸に・・・


さて、尾ビレの柄のお話になったので、次回は尾ビレに柄をどう入れるかを考えたあたりのお話を。。。
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アイボリーメタルグラスの理由(わけ) [アイボリーメタルグラス]

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さて、アイボリーメタルグラスのお話なのですが、

前回のブログ更新をした後、

フェイスブックのコメント欄にてS氏に“コブラやレースは模様を作る因子であるという先入観を一度崩さないと”と頂きまして、

「ありゃ、これはアイボリーメタルグラスの話は丸々ボツか?」

なんて思ったりしたのですが(苦笑)

まぁ、当時こんな妄想して構築しましたっていうのを書いておくのも必要かと思いまして、書いてみたいと思います。


さて、前回の最後にお話しした通り、アイボリーメタルグラスは私の妄想内で構築されました。
ただし、妄想と実際が違った部分もあり、そのあたりも含めお話しします。


私はしばらくグッピーから離れておりまして、
グッピーを再開するにあたり、これまでやってこなかった柄物をやろうと考えました。
そして、

1.ある程度因子が相互的に補完して魚が出来上がっている(ポイントを押さえればブレない)

2.今あまりみんながやってない(私は天邪鬼)

3.あからさまに簡単そうに見えない(要は、実は作りやすい)

こんな感じがいいなぁと。



1.として、各項目を分担できるといいな、と思いました。

例えば、尾びれの柄を入れるのはオス側かメス側かどちらかに仕事を任せたい。
そうすれば、柄に関して言えばどちらかをしっかり選べば外さないので、選別が楽になるだろうと。
そして、オスメスのバランスを考えなくていいので、その他の交配に使う時にも使いやすい。

そうなると、メスの出来を見分ける自信などないので(そりゃそうだ)、オスに仕事をさせようとなるわけです。
で、安直にウニョウニョ模様を尾ビレに波及させるコブラかメタル(メタルコブラ)かなぁ、と。

で、なぜメタルになったのか。

それは、ある程度オス側のみで尾ビレの形状も支配しておきたいという点があります。

メタルのオスをノンカラードと言われるメスに交配するとメタルレースが出ると言われています。
しかも、コブラで作るレースのように、中落ちやトップのみにならないと。

レッドレースとメタルレッドレースの、尾ビレの形状や柄の違いなどでも、
なんとなくメタル(フルメタル)は尾びれを形作る、形を作るだけではなくて少し濁る感じもするので、
グラスみたいな因子を背負ってるのかなぁ、と思ってしまいます。

それに、フルメタルソードとかを私は見たことが無いというのも、後押ししております。

そして、故筒井氏の連載でもメタルは中落ちしないということが語られています。


この段階で、作出する物を3パターン考えました。
ひとつはメタルグラス系の何か。

二つ目はメタルレッドレースの何か。

残りひとつは、Xジャパンブルーのメスを使い、
『ジャパンブルーメタルレースコブラ』

ジャパンブルーメタルレースコブラの理由は、Xjapanでメタルなんて、なんともロックだから。。。

しかし、良いXjapanがいなかったので却下となりました(一度解散したとか、HIDEがいないのはXjapanじゃない、とかではない)

メタルレッドレースの方は、既に出来が良くて弄りようが無さそう。そして、そこそこみんなが手を付けてるので、“2.今あまりみんながやってない”の項目が満たされないので却下にしました。


となると、メタルグラスですか、となったわけです。


ということで、このお話、長くなりそうです。。。



あ、今回写真無しになっちゃいました・・・

見た目地味・・・

他力本願寺にお参り… [グッピー全般]

今回はマドーグッピー研究所の方針である
“他力本願”とその周辺について触れておきたいと思います。
というか、ちょっとこれを書かないとこの先誤解を生むような気がしております。
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※注 ここでいう他力本願は宗教的な意味ではございません。


私は基本的に手持ちの水槽数が少ないので、いろいろな方の交配結果や意見を参考にします。
そこは完全に『他力本願』です。

いろいろな方の行った交配を聞いて、結果を聞いて、
自分のこれまでにやってきたことと照らし合わせて、
自分の頭の中でこんな感じかなぁ、と妄想して、
ツジツマが合うか、合わないか考えます。

自分と見方が違えば、『なるほど、そう見るのか』と考えます。
そして、それが自分の考え方や見方よりしっくりくるならば、すんなり取り入れます。

そうそう、先日、こんなことがありまして。

彩悠会コンテストで“とある方”とジョーのフルプラチナを見ながら“ソリッド”に関してのお話になりまして、

その方が、

『“コブラ”と“ソリッド”は同じなんじゃないか』という意味にとれることをおっしゃられまして、

私、一瞬止まったんです。

で続けて、『コブラ柄の隙間が埋まるとソリッドになるように見える』というような意味合いのことをおっしゃられて、

なるほどな、と。



YとかXとかにあるコブラ因子と、
常染色体にあるミカリフとかフルゴールドとかのソリッド因子とは、

遺伝的要素で言えば『違うんじゃないか』となるのですが、

実際に目に見えているもので言うと、
表面の光沢をつかさどる細胞部分で言えば『同じなんじゃないか』と。

しかも、レースコブラの裏にソリッドヘテロで持たせて光沢出す技があるとかないとかって言うし。



と、そんなこんなを考えていたら若干混乱しまして、そこで答えに困り、ぼんやりした返しになってしまいました(すいませんでした)。

この会話は聞く人によって意見が分かれるだろうなぁと。



私は基本的に、グッピーを真剣にやっている人はグッピーに関しての会話に、
悪意は無いと思ってお話しを聞いております。(グッピーでの金儲けだけを真剣にやってる人は思惑が交錯するので一概には言えませんが)

しかし、グッピーに限ってでは無いですが、人それぞれ考え方や見方に違いがあって、
同じことを言っているのに、違うように聞こえてしまうことや、
まったく違う意図を話しているのに、同じものの話をしているように聞こえて、
当然違うものの話をしているのでお互いに違和感を感じてしまうということもあると思っています。


でも、この考え方や見方の違いが、実はとっても興味深く、
そして、多角的であるからこそ捉えることができることもあるのかと。



って、収拾がつかなくなりそうですが…


まとめると、


・自分で出来ることが少ないので、みなさんの交配結果や理論を参考にして、グッピーの考え方を構築しています。

・理論の構築が不十分な場合、妄想が先行して裏付けが無い場合があります。

・なので、間違っていると思ったら、ご意見をお願いします。

・様々なご意見が集まることで、より明確に真実に近い理論が構築されると思っています。

・ということで、仮説や妄想をどんどん口に出していきます(笑)



その点で言うと、このブログも、交配元や結果を載せて、私の気付かないところを気付いてもらったり、
みなさんの頭の中のグッピー論の構築に役立ててもらえれば幸いです。
考察は間違いの可能性はあっても、結果は真実だと思うので。


こんなところでしょうか。。


さて、今後のこのブログですが、そういったことで仮説と妄想のオンパレードになると思います。
いろんな人の言ってることを取り入れて、どんどん妄想していきます。

ちなみに1つの妄想の形がアイボリーメタルグラスです。

アイボリーメタルグラスにすごく思い入れがあるかといえば、そうではないのですが・・・

なんでこの構成を思いついたか、次回はそのあたりを書いていきましょう。

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スペースショッカー誕生 後編 [スペースショッカー]

さて、第4話です。
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前回はプラチナモザイクダンボのメスの誘拐を企てるところまでお話ししました。

はい、ここで当研究所の方針である“他力本願”“他人のフンドシで相撲をとる”の本領発揮です。

またT沢N帯魚で、もともとの交配に使われたのと同じ系統の“直系(笑)”を入手しました。

写真はこちら。
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現在でも変わらないと思いますが、
当時私が知っていた限りでは“プラチナモザイクダンボ”及び“プラチナモザイクビッグイヤー”は
T沢N帯魚とGっぴーK楽部Tokushimaの2パターンで、

Tokushimaさんのはアクアライフでも紹介された通り

タイの“ジョー”作品で、

一部から、あのタキシード斑は、やはり、

“ジョー”

なのではないか、ということでした(ジョー談のような話)


ということで、
ここで混ぜちゃったら私には見分けがつかないのは間違いないので、素直にT沢N帯魚系統を使うことにしたのです。


今になって雌の表現を良く見ると、ちょっとモザイク模様が細かい系統っぽく見えなくもない・・・

そして、出てきた子供が以下の方々
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おおまかに分けると、

“赤”“青”の分離と、
尾ビレが“普通のモザイク調”と“細かい模様”

の2×2タイプ。

見事、タキシードとノンタキシードに分離はしませんでした。

そして、そのまま“普通のモザイク調”でブルーのオスメスでF2を採って出てきたのが以下のタイプ
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青と赤とアイボリー(笑) で尾ビレが“普通のモザイク調”と“細かい模様”の組み合わせ。


で、その中の1匹がよこちゃんさんに見初められたのでした。



この細かい模様のタイプが“ドラゴン”というのと同じなのか、気になるところです。

しかし、ウチではメスの尾ビレに赤はまったく出ないので、ちょっと“ドラゴン”とは違う気もします。

もしかしたら、模様を細かくする方法として同じ因子を使っているのかもしれませんが。

これ、模様が細かいタイプは、尾筒の模様も細かく割れるのですが、表面の光沢が無くなります。

尾ビレも艶っぽいのは“普通のモザイク調”で“細かい模様”のタイプは艶が劣るように見えます。




今後はアイボリーを固めていく方向で行きます。

リボンにしたいところですねぇ。。。

スペースショッカー誕生 前編 [スペースショッカー]

今回はマドーグッピー研究所の名前の原因でもある、スペースショッカー誕生のお話を。

 要は、さらってきて秘密基地で改造したってことは、仮面ライダー等他の怪人と一緒なのですが。。。 
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 彼のスタートは 

 T沢N帯魚で現れたY型アクアマリンコブラのモザイクオスと 

オールドファッションブルーモザイクオスとプラチナモザイクダンボメスを交配して得られたメス(ブルーだった) を

交配して得られた、 ブルーモザイクタキシードなのにコブラ模様が表現されている個体でした。

 当時ショッカー(の常染色体タキシード因子)を探していた私は、 

「これは常タキかも!?」
 と思い早速購入。

 得られた仔が以下の写真の個体。 IMG_20150129_213918.jpg
写真のようなタキシード調と普通のモザイクが半々くらいで現れ(青と赤も半々くらい)、
この時点でよく考えれば、タキシード調の暗色は常染色体でもXでもあり得る感じでした。 

しかし、 
・タキシードなのに背ビレに高さが無い
・タキシードの上に見えるコブラ模様が強いのと弱いのがいる
・メスのタキシード班が薄く見づらい

という3点が、『X染色体のタキシードっぽく無さ』に感じられ
そして、私は常タキシードだと願い次の交配に移るのです。 

 それではそのタキシード調の暗色部分の遺伝を検討する材料となった交配とその結果を紹介します。
 その交配は基本的ですが、
 (ブルーのモザイクタキシードのオス個体) × (RRE.Aグラスのメス個体) 

 で、F1は全部アクアマリンコブラグラス(赤と青は出ましたが)になったのです。 

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 ありゃ?常染色体だったら、少なくとも半分はタキシード斑がくるのでは? となりまして。
 それではとF2を取ってみたのが以下。
水槽が足らないのでRRE.Aしか残さなかったのですが、
 こんなのと こんなの。

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 う~ん、モザイク尾ビレとタキシード班が連動してるっぽい・・・ 
 これは『X染色体にモザイクタキシードなのかも』となったわけです・・・ 

 さてしかし、このまま維持も考えたのですが、 
前述したように、
タキシードなのに背ビレの高さが出ないし、 メスは普通のタキシード斑よりも薄いから見分けがつきづらいこいつら。 
そんでもって、めっきりダンボ感も無くなったら尾開きも弱くて、地味な感じ。 


 ダンボ感が無くなったら地味になった・・・ !? 

 ダンボ感、出せばいいんじゃないかい? 

 しかも、X固めるの面倒だから、固まってるメスを誘拐してくればいいんじゃないかい?

 ということで、プラチナモザイクダンボのメスを誘拐する作戦を立てるのでした。

 次回、スペースショッカー誕生後編

研究所設備公開。 [グッピー全般]

第2話にして、所長と助手の絡みの展開はボツです(面倒になった)

一応、当研究所の切ないほど“ちんまり”とした設備をご紹介しておきます。
この設備のお陰で、交配方針が決定しているようなものです。


まずは、

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メインはテトラの30cmの背高水槽です。
これを60cmラックに3本ずつ、合計9本。
1か月くらい以降の幼魚の育成やペア、なんでもござれです。。


そして、
30cmサイコロを4本
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これは水の負荷の大きいくくり(処女メス沢山とか)を入れます。
これも60cmのラック上下に2本ずつ収めてます。

で、よくある30cmを3本。

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背高水槽だと餌を見つけられないような稚魚サイズ、もしくはペアはこちら。

そして最後に
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20cmサイコロ水槽を2本。これはワイルドフォームや少なく採れた稚魚が収容されます。


以上、計18本。

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ということで、熱いグッピー愛好家の方々に比べたら、まったく足りない少ない本数でやりくりしております。

そう、そうなるといろいろな系統を自前で維持というのが難しくなります…




そこで、当研究所の交配方針!!



「他力本願」


そして、


「他人のふんどしで相撲をとる」



これです。


交配するための両親の系統を維持していたら実験交配ができないので、片親を調達することが多々。完全に他力本願です。

実はスペースショッカーも片親を調達したものを当てた世代もありまして。

それ故に交配前にはちゃんと仮説を立ててんですよ。

ただ、それがハズレたのがスペースショッカーだったりするのですが…(笑)


そしたら、次回はスペースショッカーに触れる方向で。

研究所 開設 [全般]

時は2015年、秋。
木々が色づきはじめた、穏やかな日差しの午後だった。


「所長!所長!」

所長「なんだね、うるさいな。土曜競馬見てんだから、静かにしなさいよ」

助手「やっぱり、所長の言ってること、普通じゃないと思うんですよ」

所長「だから、いま土曜競馬見てるから静かにしなさいって。キャプテン、若干舌っ足らずだから聞きとりづらいんだよ」

助手「もう、いい加減にしてくださいよ。グッピーですよ、グッピー!」

所長「うるさいな、もぅ。はいはい。仕方ないな、聞くよ。」
  「で、何さ?私の理論がおかしいってのかい?」

助手「いや、おかしいとまでは言わないのですが、所長の言ってるようなこと、売ってる本には書いてないんですよ」

所長「そりゃそうだろ、そんなの書いたって本が売れないもの。でも、だからって間違ってもいないと思うよ・・・(弱気)」

助手「ほら、いつぞやのアクアリウムバスで、『そういう考え方もあるのかぁ』って、不思議げに言われてたじゃないですか」

所長「お、言われた!けっこう“それはないんじゃないの感”があったから、不安になった…」

助手「でしょ?だから、ここは所長の考えてることを発表して、いろんな人にダメ出ししてもらった方が、所長の為だと思うんですよ。」

所長「ダメ出しとか… ずいぶんと君、上から目線じゃないか。まぁ、いい。君の言わんとしていることは分かった。」
「思い込みは良くないし、みなさんのご意見を伺いたい。そこから何かが広がれば、それはいいことだしな。」

助手「じゃ、ブログ開設しときましたから。」

所長「お!So-netのブログってところが、私のミーハー心を理解している証拠(笑)」




なんて、会話があったか無かったかは知りませんが…

超ローペースで、私のグッピーのいろいろをアップしていきます。

お付き合い下さい。

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